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スタッフが週替わりでお届けする「編集後記」。 今週はベトナム人スタッフのT.Khanhがお送りする、「月餅タピオカミルクティー」のお話です。
中秋節が近づくと、街中には中秋らしい商品があちこちに並び始めますよね。そんな中で、ティックトック(TikTok)でよく見かけて気になっていたのが「月餅タピオカミルクティー」です。飲んだ人の感想はさまざまで、「ちょっと挑戦的な味」とか「意外と悪くないよ」など色々あって、私も自分で試してみることにしました。

このドリンクは、ホーチミン市タンディン街区チャンクイコアック通り16番地にある有名なティックトッカーのお店「カイティエムカフェ(Cái Tiệm Cà Phê)」(16 Trần Quý Khoác, phường Tân Định, TP. Hồ Chí Minh)で販売されています。その日、同僚と一緒にグラブ(Grab)で注文したのは3種類。「月餅タピオカミルクティー」、「揚げバナナティー」、「抹茶ココナッツゼリーラテ」です。ちなみに「揚げバナナティー」は以前からソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で話題になっていて、揚げバナナを飲み物と一緒に食べるユニークな組み合わせで注目されていました。

まず、最初の印象ですが、氷なしで届いたドリンクはカップに対してちょっと量が少なめ。氷を入れてもカップがいっぱいにならず、少し寂しい感じでした。肝心の味については、「月餅タピオカミルクティー」は正直そこまでインパクトがなかったです。ベースはタイティーで、その上に塩漬け卵風味のクリーム、さらに小さな手作り月餅が添えられていました。タイティー自体は普通に美味しいのですが特別感はなく、クリームは少しクセのある風味でした。

月餅はカフェのスタッフの手作りで、小さめの素朴なお菓子です。もちろん専門店のように洗練されてはいませんが、別添えの紙には「Cái Tiệm Cà Phêのスタッフ手作り月餅、完璧ではないけれど心を込めました」と書かれていて、それが何だか可愛らしくてお店の気持ちが伝わってきました。ただ、ミルクティー・クリーム・月餅を一緒に楽しむ、という「融合感」はあまりなくて、それぞれがバラバラに存在している感じでしたね。
一方で「揚げバナナティー」はなかなか好評。同僚いわく、揚げバナナとクリームの相性が良く、独特なバナナティーの香りもクセになるとのこと。私も飲んでみて、これは結構アリだなと思いました。

そしてこのお店のもう一つの面白さは、ドリンクの名前が全部「人の名前」であること。コーヒー系は男性の名前で、ブラックコーヒーは「キエン(Kiên)」、練乳入りコーヒーは「ズン(Dũng)」といった具合です。一方、お茶やミルクティー系は女性の名前で、タピオカミルクティーは「キエウ(Kiều)」、烏龍ミルクティーは「ラン(Lan)」、アーモンドミルクティーは「ハイン(Hạnh)」など。ユニークなネーミングで思わず笑ってしまうし、TikTokでバズった理由も納得です。
photo by T.Khanh + Cái Tiệm Cà Phê —————————— 今回は、ここまでです。 最後まで、お読みいただきましてありがとうございます。 今後とも、「ベ トナム株・経済情報」をよろしくお願いいたします。
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